海洋安保の協力深化で合意=局長級対話が閉会―米比

【ワシントン時事】米・フィリピン両国政府は27日、局長級戦略対話の閉会に当たって共同声明を出し、海洋安全保障の協力を深化・拡大させていくことで合意したと発表した。両国は3月の外務・防衛閣僚級戦略対話で、軍事協力強化の具体策を協議する。
 両国政府は共同声明で、米比同盟の基盤である相互防衛条約の重要性を強調。安全保障や防衛、通商など幅広い分野で協力を一層向上させていく方針を示した。対話には米側からキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)、フィリピン側からバシリオ外務次官らが出席した。
 オバマ政権は、アジア太平洋地域での米軍プレゼンスを強化する方針で、昨年11月にはオーストラリア政府との間で米軍駐留計画に合意した。フィリピンとも地上部隊の一時的駐留を協議中とされ、合意が実現すれば中国をさらに刺激しそうだ。