米アップルが手元資金の株主還元を検討、クックCEO表明

[クパチーノ(米カリフォルニア州) 23日 ロイター] 米アップル<AAPL.O> は23日、年次株主総会を開き、カルパースカリフォルニア州公務員退職年金基金)などの大手投資家や企業統治問題活動家が長らく求めてきた、投票方式による取締役選任制度の導入を決めた。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)はまた、アップルが手元資金として保有する980億ドルに上る現金や証券などの一部を、配当の形で株主に還元するという投資家の要求について「非常に深く考えている」とあらためて表明した。

クックCEOは「率直に言って、会社経営に必要とする以上の資金だ」と指摘し、「取締役会と経営陣が非常に深く考えている。積極的に話し合っており、株主の最善の利益と考えることを行う」と述べた。

取締役の選任には、過半数の賛成票が必要となる。

アップルの株価が数日前に526.29ドルをつけて上場来高値を更新していることもあり、株主総会で投資家からの厳しい質問は出なかった。

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