米マイクロソフトがAOLの特許取得へ、アマゾンなどに競り勝つ

[9日 ロイター] 米インターネット大手のAOL<AOL.N>は9日、広告や検索、電子商取引やモバイルなどに関する800件を超える特許を米マイクロソフト<MSFT.O>に10億5600万ドルで売却すると発表した。また、これとは別に300件を超える特許について、マイクロソフトに対し非独占的ライセンスを付与する。

AOLは売却益の「かなりの部分」を株主に還元するとしている。

関係筋によると、AOLの特許売却の入札には、米オンライン小売り大手のアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やイーベイ<EBAY.O>、米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のフェイスブック、米インターネット検索大手のグーグル<GOOG.O>も参加した。グーグル、フェイスブック、イーベイ、アマゾンの広報担当者からこの件に関するコメントは今のところ得られていない。

特許の売却手続きは取締役会の承認後、昨年秋に始まり、AOLのティム・アームストロング最高経営責任者(CEO)によると、最終的な買い手は4月5日遅くに決まった。

9日のニューヨーク証券取引所では特許売却発表を受けてAOL株が急伸し、前営業日比7.98ドル(43.3%)高の26.4ドルで取引を終えた。

マイクロソフトへの特許売却後も、AOLは広告、ネット検索、マッピングなどに関する300件以上の特許を保有し続ける。

売却契約には傘下企業の売却も含まれる。売却は年末までに完了する見通し。

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